緊急時の行動計画を構築する際に検討するべき事項

行動計画は、練習、ホーム、または、アウェイ試合の参加前、参加中、参加後に分類して策定します。

器具 / 遠征 / スタッフ / 保険

アウェイ試合の遠征で、練習や試合のピッチサイドにおいて使用できる医療器具の最低基準を確立する事はとても大切であり、器具のメンテナンス状態を確認することがその責務になります。これらの基準は、運営機関の指針やエビデンスを強く反映させて設定されています。遠征では、バックボードなどのかさばる器具、また酸素ボトルなど保管や運搬で危険を伴う器具は有用性を検討した上で持参し、現地調達が可能かどうかも考慮します。 医療器具の最低基準例は付録 1を参照してください。

現地の医療サポート

ラグビーのようなコンタクト・コリジョンスポーツでは重篤なけがが発生することは滅多にありませんが、現地の病院や医療施設、医療アシスタンス 、搬送チームについて知っておくことは非常に大切です。現地の医療施設に神経外科医がいないことや24時間体制で画像検査を行っていないことなど、これらの情報を持っておくと、傷病者の搬送先を決める際に有用です。 緊急時の行動計画を策定する際に有効な情報には次のようなものがあります。

試合日 - ホーム、および、アウェイ試合会場

出発前の準備段階で、すべての医療スタッフがホーム、および、アウェイ試合会場の次の情報を把握しているようにします。

  • 医務室の場所 ピッチから医務室までの搬送経路(ストレッチャーを運ぶため階段のない経路) 医務室から救急車までの搬送経路 現地の医療機関までのおよその時間と連絡先詳細

医療施設

  • 場所 アクセス 入院患者数 取扱医療機器 サポート医療スタッフ - 専門性? /経験? 照明 / 水道 / 廃棄物処分 画像検査

器具

  • 揃っているか? 使用可能な状態にあるか? 器具の知識を備えているか? 酸素ボンベは満タンか? AEDのバッテリーは稼働しているか / 「使用期限」パッドが付いているか? 吸引回路は機能しているか? 酸素は利用可能な状態にあるか?海外へ渡航する際は、練習用と試合用の酸素を手配してあるか?

試合日のサポート

  • 誰が試合のサポートとして参加するのか?例: 救急救命士、専門医療サポート? これらのサポート人員と直接会い、役割について話し合ったか? 補助のための合図があるか? 負傷者はどこに搬送するのか - 医務室、または、救急車?

地理的情報

  • 最寄りの病院はどこにあるのか? 搬送時間はどのぐらいかかるのか? 神経外科医、整形外科医、緊急医療など、専門医はいるか?

練習

練習ではプレーヤーがさらに広範囲で活動するため、試合日に比べると医療施設から離れた場所で練習を行う場合があります。訓練を受けた要員や緊急事態での人員が少ないことや、コミュニケーションの問題、公式なセッションではない状況で施設を練習用に使用する際などさまざまな課題があります。 緊急時の行動計画を立てる際は、次のことも考慮します:

会場

  • 会場のサイズ 医療施設からの遠隔地の練習上までの距離 遠隔地からのコミュニケーション 医療キットの保管 - 簡単なアクセス 医療キットの標識掲示 訓練を受けたレスポンダーの数 バックボードなどの大型の器具は会場の角に離しておく 非医療スタッフの応急処置発生時の訓練、および、意識向上 救急車を要請する際の条件 医務室への搬送が適切を思われる状況の条件 傷病者搬送時のさまざまな役割

器具

  • 保管 - バッテリーの動作温度は0~30度のため、温度の極端な場所で保管する際は、温度調節が可能な場所で保管します。 確認- 少なくとも週に1回は練習場のすべての器具を点検します。練習場で競技を行う際は、試合前に点検します 点検では、正常動作、使用期限、十分な供給量があるかどうかを確認します。 利用可能な状態 - 施錠されているエリアのアクセスコードは、これを必要とする人物全員に提供しておきます。

医療情報

プレーヤーの同意の下、すべての医療チームのメンバーは、喘息、糖尿病、ハチ刺傷に対するアレルギーなど、プレーヤーの重大な健康状態を把握しておきます。緊急時行動の管理計画も作成します。例: すべてのスタッフがアドレナリンにアクセスできる、明確な病院搬送の条件知る事ができる。