臨床上の優先順位 - 認識と除去
ラグビーユニオンやその他のコリジョンスポーツの試合には、脳振盪が発生する可能性があり、医療従事者が受傷の瞬間を必ずしも目撃しているとは限りません。このため頭部外傷では、常に脳振盪の疑いを考慮します。脳振盪の症状は、一時的な意識消失など比較的わかりやすいものですが、重度の症状になると、頭痛、吐き気、軽度の認知障害の影響で作戦プレーが実行できないなど、見た目ではわかり難い症状も発生します。 脳振盪後の脳が脆弱な状態にある期間は、さらなる脳損傷が発生することがあるため、脳振盪を起こしたプレーヤーは試合から外します。フィールド上、または、医務室の検査において、脊椎損傷、重度の脳損傷がないと判断したら、既往歴の聴取や、けがの状態と脳振盪のさらに詳しい検査を行います。これには症状、意識、バランスの評価が含まれます。
プレーヤーの脳振盪を断定する絶対的な診断テストというものは存在しません。またプレーヤーは常に、プレーの続行を希望するものです。こういった状況での医療従事者の課題は、脳振盪の疑いがあるプレーヤーの認識に一貫性を確立し、試合から退出させ、多面的な評価を使用して臨床的評価を実施して、脳振盪の診断を断定、または、診断のエラーを断定します。SCAT5評価ツールを検査の一部として採用しましょう。